みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)は、みなみまぐろの分布域横断的な管理に責任を有する政府間機関です。CCSBTの目的は、適切な管理を通じて、みなみまぐろの保存及び最適利用を確保することにあります。(詳細については「委員会の役割」のページをご覧ください。)
拡大委員会は、オーストラリア、欧州連合、漁業主体台湾、インドネシア、日本、大韓民国、ニュージーランド及び南アフリカで構成されています。(詳細については「メンバー又は協力的非加盟メンバーとしてのCCSBTへの参加」のページをご参照ください)
みなみまぐろ(Thunnus maccoyii)は、高速で遊泳する外洋性(すなわち外洋に生息する)大型魚種です。みなみまぐろは、南半球全体に渡って生息しており、主に南緯30-50度の海域に分布していますが、東太平洋ではその生息は稀にしか確認されていません。唯一確認されている産卵場は、インドネシア、ジャワ南東沖のインド洋です。みなみまぐろの寿命は40歳、その体重は200kg以上、体長は2m以上に達します。(詳細については「みなみまぐろについて」のページをご参照ください)
みなみまぐろの管理においては、メンバーによって合意された管理方式(MP)が指針となっています。管理方式は、2035年までに50%の確率で初期産卵親魚資源量の30%の水準まで資源を再建するようにチューニングされています。(詳細については「管理方式」のページをご参照ください)
みなみまぐろ資源に関する直近の資源評価の結果によれば、相対的な再生産出力(TRO)として表現される資源量は、初期産卵親魚資源量(TRO0)の23%(80%確率区間:21-29%)と推定されています。また、SBT資源量は依然として最大持続生産量(MSY)を生産する資源量推定値の水準を下回っていること、また相対TROがTRO0の20%(80%確率区間:16-24%)と推定された2020年の資源評価以降に資源状況は改善していることが確認されています。(詳細については「資源評価」のページをご参照ください)